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歯科医師が、歯科技工士免許を取得した理由

医院コラム

2026.05.21

歯科医師として日々診療を行いながら、このたび歯科技工士の国家資格を取得いたしました。本日無事に免許証が届きましたので、ご報告させていただきます。

■ 試験の内容

令和8年2月に行われた歯科技工士国家試験では、学科試験に加え、指定された歯の形をデッサン・彫刻する課題と、0.9mmワイヤーを図案通りに曲げる実地試験が行われました。

実地試験に向けては、歯科大学生以来となる歯型彫刻・デッサン・ワイヤー屈曲の練習を重ねました。学科においても、歯科技工学・咬合学・解剖学だけでなく、小児歯科学や歯科矯正学、材料学・理工学・発生学・組織学・関連法規まで、改めて幅広く学び直しました。

正直なところ……なかなかハードでした。アラフィフの脳をフル稼働させながら、なんとか合格することができました。

■ 実地試験での出来事

そして迎えた実地試験。歯型彫刻の課題はまさかの「下顎右側第一小臼歯」。デッサンでは練習していたものの、彫刻は本番で初挑戦という状況でした。焦りながらも、頭の中に描いたイメージをなんとか形にすることができ、ひと安心でした。

■ 感謝

応援してくれた家族・スタッフに、心より感謝します。
また、昨年度同じく歯科技工士国家試験を受験合格した大学同級生からの情報が非常に心強く、大きな支えとなりました。
改めて感謝申し上げます。

■ 今回の挑戦に込めた思い

今回の挑戦は、ただ資格を取るためではありません。これからの歯科医療における「デジタル×院内歯科技工」への準備です。

当院では2019年より口腔内スキャナーを導入しておりますが、今後はCAD/CAMや3Dプリンターを活用した院内歯科技工体制の構築へ向けて、着実に準備を進めてまいります。今回の資格取得は、その大切な一歩です。

資格はあくまで手段であり、目的は患者様により良い治療をお届けすること。これからも自己研鑽を怠らず、技術・知識ともに磨き続けてまいります。

最後に、大切なことをひとつ。

どんなに技術が進化しても、天然の歯に勝るものはありません。インプラントや補綴(入れ歯やブリッジなど)も、失った歯を補う大切な治療選択肢ですが、一番は削らず・抜かずに済む歯を守ることだと考えています。そのためにも、日々のセルフケアと定期検診を通じて、皆さまが長く健康な歯を保てるよう、これからもしっかりとサポートしてまいります。

興福歯科医院 院長 西田 善紀

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