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全部床義歯(総入れ歯)とは
2026.06.21
こんにちは。興福歯科医院です。今日は入れ歯の作り方とお手入れについてお話したいと思います。
全部床義歯とは口の中の歯が一本もない無歯顎や残根状態の患者に歯の全ての部分を補うための入れ歯のことです。総入れ歯やフルデンチャーとも呼ばれます。歯ぐき(顎堤)やその周囲の軟組織(歯肉など)が支えになり入れ歯を安定させます。
*メリット*
歯がなくなったことによる“噛み合わせ機能”や“顔の形”、“食事や会話の機能”を回復させます
*デメリット*
入れ歯と歯ぐきの間に汚れが溜まるため毎食後、洗浄が必要になります。
また歯ぐきと入れ歯が擦れて痛みが出ることもあります。
次に入れ歯の構成と製作過程をを見てみましょう。
〜構造〜
部分床義歯 全部床義歯

①床(しょう) 歯ぐきに触れる部分
②人工歯 プラスティックでできた歯
③レスト 入れ歯の沈み込みを防止する
④クラスプ 入れ歯を歯にひっかける器具
⑤バー 左上の部分床義歯のように、2つの床をつなぐ金属
〜製作過程〜
①入れ歯を作るためのおおまかな印象(型取り)をします

②入れ歯を作るために噛み合わせを記録します


↑蝋(ろう)でつくった模型
この模型を使って、上顎、下顎の位置や入れ歯の高さを調整していきます。
蝋でできているため熱したスパチュラで簡単に調整することができます。

*元々入れ歯をお持ちの方は今お使いの入れ歯を参考に作ることもありますので必ずお持ちください。
*初めて作る方は歯がある頃の写真(昔のものでも大丈夫です)を持ってきてくださると入れ歯製作の参考になります!
③試適 噛み合わせをみるために使った蝋義歯床(ろうぎししょう)に人工歯を配列し、患者様の口の中で合わせます。
高さや歯ぐきに当たっていないかなどを確認します。


④完成
蝋で作った入れ歯をレジンに変えていきます。レジンでできた入れ歯をお口の中で合わせていきます。



入れ歯の内側、歯ぐきにあたる部分に痛みがないか、噛み合わせや高さを最終調整します。
痛みがあればすぐに教えてください。
入れ歯に慣れるまでに時間がかかったり、実際にお食事をしてみると痛みや擦れるところが出てきてしまうことがあります。
痛みや擦れがでないように調整をしていきます。
🪥お手入れ方法🪥
入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。
〜入れ歯のお手入れが不十分の場合に起こるトラブル〜
・口臭が発生しやすくなります。
・口内炎の原因になります。
・入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなります。
・部分入れ歯の場合、クラスプなどがかかっている歯がむし歯や歯周病になりやすくなります。
入れ歯は毎食後、歯磨きをする際に一緒に洗いましょう🫧
入れ歯用洗浄剤を使うことも有効です◎
歯ぐきにあたる面、人工歯のところに食べカスがつきやすいので要注意です。
これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯と口のお手入れを行うことが大切です🦷
💡当院おすすめの入れ歯洗浄剤

入れ歯爽快は患者のQOL(生活の質)を考えて開発された入れ歯用洗浄剤です。
☑️使用方法
①100〜200ccの水(ぬるま湯)をコップに入れ「入れ歯爽快」1包を入れます。
(この時汚れがひどい場合は濃いめでご使用ください)
②入れ歯を入れます。約30分から1時間で綺麗になります。
(汚れがひどい場合は一晩置くといっそうきれいに洗浄できます。)
③洗浄後は歯ブラシなどを使用して流水でよく洗い落としてください。
何度か使用しても汚れが落ちない場合は歯科医師に相談してください。
*容器はガラス製あるいはプラスチック製のものをお使いください。
メガネ用超音波洗浄機を併用すればより洗浄効果がアップします。
⚠️注意点⚠️
1、「入れ歯爽快」を口に入れないでください。(本剤は酸性のため歯質表面や口内が損傷します。)
2、他の洗浄剤と混ぜないでください。塩素系洗剤と混ざると、塩素ガスが発生し危険です。
3、60℃以上のお湯では使用しないでください。入れ歯が傷むことがあります。
4、湿気の少ない涼しいところで、子供の手の届かないところに保管してください。
5、入れ歯の洗浄以外には本剤を使わないでください。
6、本剤は水またはぬるま湯で溶かしてから入れ歯を入れてください。
7、漂白剤を繰り返し使用して洗浄された入れ歯はプラスチックが劣化していることがあります。その場合、本剤を使用するとまれに色褪せすることがあります。
8、入れ歯の金属部分がまれに黒変することがあります。その場合は使用を中止し、歯科医院でご相談の上入れ歯を磨いていただく等の適切な処置を行なってください。
総入れ歯の作り方、どうでしたか?
噛み合わせ機能や顔の形、食事や会話の機能を回復させるために大切な入れ歯ですが1本でも多くご自身の歯を残すことも大切です。定期的な歯のおそうじ、入れ歯を作りたいなどご相談があれば気軽にお問い合わせください。