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歯科と骨粗鬆症のお薬

医院コラム

2026.05.30

こんにちは。興福歯科医院です。

今日は、骨粗鬆症などに用いられる骨のお薬について歯医者さんの視点からお話ししたいと思います。骨粗鬆症は、超高齢社会の日本において1,300万人を超える方が罹患していると言われています。当院でもお薬を服用されている方はとても多いように感じます。骨粗鬆症の治療薬には様々な種類がありますが、顎骨壊死を引き起こす可能性があるのはビスホスホネート(BP製剤)と抗RANKL抗体、そして抗スクレロスチン抗体です。これらの薬を処方されている患者さんが歯性感染症(むし歯、歯周病などが原因で歯ぐきや顎骨などが腫れること)を持っていると顎骨壊死を発生することが分かってきました。

🦴ビスホスホネート系薬剤とは🦷

ビスホスホネートは、骨粗しょう症やがんの骨転移治療に用いられる薬剤で、骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて骨密度を高めます。主な副作用には、急性期反応、胃腸障害、そして稀ながら顎骨壊死(BRONJ)があります。

主な働きと用途

  • 骨粗しょう症の治療:破骨細胞の働きを抑え、骨吸収を抑制することで、骨密度と骨強度を高め、骨折を予防します。


  • がんの骨転移治療:乳がん、前立腺がん、肺がん、腎臓がんなど、骨に転移しやすいがんの治療にも用いられ、骨折や神経圧迫による麻痺などを予防します。


主な副作用と注意点 

  • 急性期反応:発熱、筋肉痛、疲労感、骨痛などが初回投与時に起こることがありますが、通常は軽度で短期間で改善します。


  • 胃腸障害:胃部不快感、便秘、食道炎などが起こることがあります。嚥下困難な方や食道ヘルニアがある場合は、服用方法に注意が必要です。


  • 顎骨壊死:ビスホスホネート製剤、放射線治療、抜歯などの歯科処置が重なることで、顎骨壊死を引き起こす可能性があります。             

  • その他の副作用:稀ですが、骨痛、関節痛、非定型大腿骨骨折、腎機能障害などが報告されています。

それでは、副作用のひとつでもある顎骨壊死についてお話ししたいと思います。副作用は、まれなもので必ず起こるものではありません。ただ、副作用に気づかずに放置していると健康に影響を及ぼすことがあるので早めに気づいて対処することが大切です。

🦴顎骨壊死とは🦴

あごの骨の組織や細胞が死んで、骨が腐った状態になることです。ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死は、歯ぐきの一部の骨が露出します。無症状の場合もありますが、口の中にもともといる細菌が感染を起こすと、痛み、あごの腫れ、膿がでる、歯のぐらつきなどの症状が出現します。

「口の中の痛み、特に抜歯後の痛みがなかなか治らない」「歯ぐきに白色または灰色の固いものが出てきた」「あごが腫れてきた」などの症状がある場合は、医師、歯科医師に相談してください。

顎骨壊死は、口の中が不衛生な状態において生じやすいとされています。歯磨きや歯科検診でお口の中を清潔に保つことが予防につながります。

定期的に歯医者さんを受診して、歯ぐきの状態チェック(歯周病の検査)、ブラッシング(口腔清掃)の指導、歯石の除去などの処置をすることが大事です。

骨粗鬆症のお薬を服用されている患者様は、スタッフまで伝えてくださいね。

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