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歯根破折(歯の根が割れる)とは🦷
2026.02.27
こんにちは。興福歯科院です。今日は歯根破折についてお話しします。
🦴歯根破折とは🦴
歯根破折(しこんはせつ)とは、歯の根の部分にあたる「歯根(しこん)」が、主に縦に割れたり、ひびが入ったりすることをいいます。歯根破折を起こすと、そこから細菌が侵入するなどして、腫れたり膿をもったりといった様々な症状がでるようになります。歯根破折を起こした歯は、ほとんどが抜歯になります。
🦴歯根破折の種類🦴
◯水平性歯根破折
歯の噛む面と平行に歯根が折れているもので、主に転倒や外的な強い衝撃が原因とされています。
◯垂直性歯根破折
歯根が縦に折れているもので、主に神経を取ったことや噛む力が原因とされています。
抜歯の原因の3位に入る
日本人の抜歯の原因1位は歯周病、2位はむし歯、3位は破折となっています。

🦴歯根破折の原因🦴
歯根破折の原因は以下の場合があります。
❶神経を取った歯
神経を取った歯は、根っこの治療をする際にむし歯に感染している所を残さず、綺麗に取りきる必要があります。そのため根っこの厚みが減り強度が低下してしまうので、歯がもろくなってしまい、歯根破折しやすくなります。
❷過度な噛む力(歯ぎしり、食いしばり)
歯ぎしり、食いしばりは、歯にとても強い負荷がかかります。そのため、寝ている間や無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に負荷がかかって歯根破折につながります。
❸金属の土台がはいっている
金属製の土台(メタルコア)は歯よりも硬く、噛み合わせたときに噛む力が歯根に集中しやすいので、歯根に強い力がかかり、破折の原因となることがあります。
❹入れ歯の支えになっている歯
部分入れ歯を固定するための金属のばねをかけて入れ歯を支えている歯には、常に負担がかかっているので歯根破折のリスクが高まります。
🦴歯根破折の症状🦴
◎痛み、違和感が出る
上の歯と下の歯を噛み合わせた時に痛む、特定の歯だけに痛みや違和感を感じる、歯が浮く感じがする。
◎歯ぐきの変化
歯ぐきが腫れる、膨らむ、膿が出る。
上顎の場合は根っこの先にできた膿が原因で起こる蓄膿症になることがあります。
◎被せ物の不具合
差し歯や被せ物が外れやすくなる。
◎歯の色の変化
歯が暗い色に変色する事がある。
◎神経を取った歯の痛み
神経を取った歯は痛みを感じにくいですが、歯根破折をしていると突然痛みを感じることがあります。
◎ポケットが1箇所だけ深くなる。
歯根破折をしている場合、破折の線に沿って1箇所だけ歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなることがあります。
🦴治療方法🦴
抜歯になる事が多く、歯根が真っ二つに割れている場合や、隣接する歯に悪影響が及ぶ場合など、保存が難しいケースでの標準的な治療法となっています。
抜歯後はインプラント、入れ歯、ブリッジ、などの治療を行います。
また、希望があれば、抜歯をした後に骨移植をすることもできます。
⚪️インプラント⚪️
利点
・メンテナンスをきちんと行えば、長期間にわたって機能と見栄えを維持できます。
・自分の歯に近い色です。
・健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担がかかりません。
・顎の骨が、痩せ細るのを防ぐことができます。
・自然に噛むことができます。
・口元を気にせず、自然に話したり食べたりできます。
欠点
・保険適応外となり自費診療となります。
・簡単な手術が必要です。

⚪️入れ歯⚪️
利点
・保険適応の治療です。
・短い期間で治療できます。
・取り外しができるので、口腔内の清掃がしやすく、お手入れも簡単です。
・修理や調整が簡単にできます。
・1本から複数本の歯まで、幅広く適応します。
欠点
・自分の歯と比べると、噛む力が弱いため、硬いものを噛むのが難しいことがあります。
・部分入れ歯は歯に金属の金具をかけて固定しているのでお口を開けた時に金具が目立つことがあります。
・入れ歯を入れてすぐは慣れるまで痛みや違和感を感じることがあります。また、歯ぐきがやせてしまった時などにも痛みや違和感を感じることがあります。
・お手入れを怠ると、匂いや歯ぐきの炎症の原因になることがあります。

⚪️ブリッジ⚪️
利点
・素材によっては保険適応で治療することができます。
・比較的短い期間で治療ができます。
・複数の歯が連結しているので、入れ歯のようにぐらつきがなく、自分の歯と同じように噛めます。
・固定式なので、入れ歯のような異物感が少なく、食事や会話がしやすいです。
欠点
・両隣の歯を連結する歯の土台にするので、健康な歯を削る必要があります。
・歯と歯茎の間やブリッジの下に食べかすや磨き残しが溜まりやすいので、日頃から丁寧なブラッシング
とケアが必要です。
・清掃不良が続くと土台となっている両隣の歯がむし歯や歯周病になることがあります。
・健康な歯を削ることで、その歯の寿命を縮める可能性があります。
・保険適応の素材で作られたブリッジは、金属でできているため、目立つことがあります。

⚪️骨移植⚪️
抜歯後に骨移植をせず、そのままにしておくと骨が吸収されてしまい、2、3年後には約60%骨が減少すると言われています。そうなると、インプラントの場合はインプラントの脱落、入れ歯が安定しない、歯ぐきが下がることでブリッジのダミーの歯や入れ歯と歯ぐきの間に隙間ができてしまうので、そこに食べかすが入りやすくなるなど沢山のリスクを伴います。骨移植をすることは骨の吸収を最小限に抑えることができるだけではなく、治療の幅を広げることにもつながります。
🦴歯根破折の注意点🦴
*初期は気づきにくい
はっきりした症状がないまま進行することが多く、気づいた時には抜歯になるケースがよくあります。
*歯周病と似ている
歯ぐきの腫れや痛みという症状は歯周病と似ているため、歯周病と間違いやすいですが、歯根破折の可能性もあります。
*早期発見・早期治療が鍵
歯医者さんで定期的に定期検診を受診したり、レントゲンやCT撮影をすることで確認することが 早期発見、早期治療につながります。
当院でも近年、痛みや歯ぐきが腫れてしまった原因を探っていくと歯の根が割れている患者様が増えているように感じます。歯根破折の原因を理解していただき、早め早めに歯医者さんを受診してくださいね。
ただ、『破折』を起こしている場所によっては、抜歯にまで至らない場合もありますので、マイクロスコープによる視診、CT画像検査と併せて診て判断させていただきます。
できる限り『歯の保存』を第一に考えます。