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酸蝕症(さんしょくしょう)とは❓
2025.12.03
こんにちは。興福歯科医院です!今日は酸蝕症についてお話しします。
❓酸蝕症とは❓
むし歯が細菌による感染で特定の箇所が溶けるのに対し、酸蝕症は外部の酸(食品・飲料・胃酸など)が直接
歯面全体を広範囲に溶かす病気です。
一度溶かされたエナメル質は自然に元に戻ることはありません。
習慣的に頻繁に多量に摂取する、などの場合、酸蝕症となる危険性が増加します。
日本人の酸蝕症の罹患率は約26.1%、国民の約4人に1人です。


⚡️酸蝕症の症状⚡️
・知覚過敏で冷たいものがしみる
・歯の角が丸みを帯びる
・エナメル質が透明に見えたり、内部の象牙質が透けて黄色っぽく見えたりする
・歯の表面の艶がなくなる
・前歯の先端部分が透けていたり、ヒビが入ったり、欠けたり、ザラついたりする
・酸蝕により奥歯のすり減りが加速し、深い溝やへこみがみられる
⚠️酸蝕症の原因⚠️
1️⃣外因性酸蝕症
- 飲食物由来の酸、、、炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、ワイン、お酢、梅干し、健康食品に含まれる酸など酸性の飲食物が原因です。
- 薬物由来の酸、、、ビタミンCやアスピリンなど、酸性の薬を服用することでも発症する可能性があります。
- 環境中の酸、、、ガラス工場やメッキ工場など特殊な環境で働く人が、酸の蒸気やガス、ミストにばく露されることで起こることがあります。
2️⃣内因性酸蝕症
- 摂食障害、、、過食症や拒食症による習慣的な嘔吐で胃酸が口の中に逆流すると、強い酸で歯が溶かされます。
- 逆流性食道炎、、、胃酸(pHが1~2)が口の中に逆流することで歯が溶けることがあります。
- 飲酒習慣、、、大量のアルコールを飲んだ後に嘔吐する習慣がある人もリスクが高まります。
🍀酸蝕症の予防方法🍀
🌵酸性の飲食物の摂食回数と量を減らし、だらだら食べたり飲んだりしないようにしましょう。
🌵酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぎましょう。
酸性の飲食物をとった直後はエナメル質が柔らかくなっているため、お水で洗口してから歯磨きをするようにしましょう。
🌵寝る前は酸性の飲食物を控えましょう。
就寝中は唾液の分泌が少なくなり、口の中のpHが中性に戻りにくくなります。
🌵フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使用すると、エナメル質が強化され、酸によるダメージから歯を守る助けになります。
❓知覚過敏とは❓
知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。

⚠️知覚過敏の原因⚠️
🍄歯肉(歯ぐき)の退縮
歯肉が後退すると、歯の根元の部分が露出します。この部分はエナメル質がなく、象牙質がむき出しの状態になります。このような象牙質表面では、歯ブラシが触れたり、温度変化などの刺激で痛みを感じることがあります。持続時間は長くても1分以内で、時間が経てば痛みは消失します。歯の表面に歯石がたくさん付いているような場合、それを取り除いた時にも同様の状態となり、歯石をとっている時にも器具が象牙質表面に触れたり、水をかけて処置をするので、知覚過敏と同様の痛みを感じることがあります。
🍄歯のエナメル質の磨耗
硬いブラシや強い力でのブラッシングが原因で、歯の表面を覆うエナメル質が磨耗することがあります。エナメル質が薄くなると、内部の象牙質が刺激に敏感になります。
または、歯ぎしりや食いしばりによる摩耗した歯面に刺激が伝わりやすいことがあります。
🍄歯の破折
打撲などにより歯が破折して、象牙質が露出すると、知覚過敏症状が出ることがあります。破折時には、残っている歯に亀裂が入っていることもあります。亀裂の状態にもよりますが、歯の神経の部分にまで細菌が侵入して炎症を起こすこともあります。
🍄酸性飲食物
エナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。私達の日常で口にする食べ物や飲み物の多くは酸性です。こうした食べ物や飲み物を全てやめるということは不可能ですが、炭酸飲料を長時間かけて飲むような習慣や、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁にかつ長時間摂取するような習慣があると、私達の歯は簡単に溶けて、内部の象牙質が露出します(酸蝕症)。当然象牙質も露出します。象牙質はエナメル質よりも弱い酸で溶けますので、さらに歯は溶かされ、知覚過敏も起きやすくなります。
🍄歯の治療後
一部の歯科治療(例:ホワイトニング、クラウンやブリッジの装着後)でも、一時的に知覚過敏が生じることがあります。
🌼知覚過敏の対処法🌼
🔆生活習慣の見直し
酸性の飲食物を控えたり、優しいブラッシング方法を取り入れたりすることで、症状を軽減することが可能です。正しい毛の硬さの歯ブラシを使用し、優しく磨くことが大切です。歯ぐきを傷めないように注意しましょう。酸性の強い食べ物や飲み物はエナメル質を溶かすため、摂取する頻度や量を調整すると良いでしょう。また、飲食後にすぐ水でゆすぐと口腔内は中和されます。
🔆フッ素塗布
フッ素を含むジェルや塗布剤を使って、歯のエナメル質を強化し、感受性を低下させることができます。フッ素が含まれる歯磨き粉やマウスウォッシュを使用することや、歯科医院でのフッ素塗布でエナメル質の強化が期待できます。
知覚過敏症は、軽度なものでは期間が経過すると自然に消失することもよくあります。これは象牙質の露出部において、唾液や歯みがき剤からの再石灰化成分によって、象牙質の微細な空隙が封鎖されてくるためと考えられています。
🔆知覚過敏用歯磨き粉
知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、痛みを軽減できることがあります。
知覚過敏は歯の神経が刺激を受けて、痛いという信号を中枢に送ることで痛いと感じます。この神経の信号を送らせないようにする、つまり神経を興奮させないという治療法もあります。これは歯の神経の周囲をカリウムイオン(K+)が多く取り巻いていると神経の細胞が興奮しにくくなるということを利用したものです。実際には歯みがき剤に硝酸カリウムという成分を含ませて、この歯みがき剤を継続して使うことで、知覚過敏の改善効果があることが確かめられています。
🔆セラミックや樹脂の充填
むし歯や亀裂が原因で知覚過敏が起こっている場合、適切な治療を行うことで改善が期待できます。
知覚過敏は多くの人に見られる一般的な状態ですが、適切なケアと対策を行うことで、症状を軽減し、快適な日常生活を送ることが可能です。自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいので何か気になることがあれば早めに相談してください。
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