衛生的な歯科医院であるために
歯科医院ではお口の中を直接治療するため、ほかの人に使った治療機器に抵抗を感じる患者さんも少なくありません。名駅(名古屋駅)から徒歩5分の歯医者「興福歯科医院」は院内の衛生管理を徹底し、世界でもっとも厳格な滅菌基準である「クラスB」に準拠した機器を採用。1度使った治療器具は必ず滅菌し、患者さんが安心してご来院いただける環境を整えています。
滅菌のクラス分けについて
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歯科における衛生管理の考え方が進んでいるヨーロッパでは、滅菌器を性能に応じてクラス分けして評価しています。クラスは滅菌できる対象物によって決まり、下位から順に「N / S / B」となっています。
クラスN 歯科医院が一般的に行っている滅菌方法で、蒸気と空気の重量差による空気除去を行います。ミラーや単純な器具が対象物です。 クラスS 滅菌を行う前に、1回だけ真空状態を作って高圧蒸気滅菌を行います。お口の中の唾液を吸うチューブや複雑な器具の滅菌を行えます。 クラスB 滅菌前に何度も真空状態を作り、さまざまな病原菌やウイルスを滅菌します。歯を削るタービン、コントラなどの複雑な器具を含む、あらゆる器具の滅菌が可能です。当院では、クラスB基準の滅菌システムを採用しています。
ヨーロッパの最高基準「クラスB」をクリアした滅菌システム
「クラスB」とは、世界でもっとも厳しいと言われるヨーロッパ基準(EN13060)をクリアした滅菌器のことです。エアータービンやハンドピースなど、一般で行われている蒸気による滅菌では内部まで滅菌しきれない複雑な形状の器具も滅菌することができます。
医科水準の高圧蒸気滅菌器・洗浄器~ゲティンゲ~
当院では、スウェーデンの国際的なライフサイエンス企業「ゲティンゲ」社製の滅菌器・洗浄器を導入しています。「滅菌」とは、微生物・ウイルスを完全に除去するということです。洗浄器は、対象物を滅菌器に入れる前に表面の付着物を徹底的に洗い流すために使用するもので、より確かな衛生管理を可能にします。
器具類の洗浄・滅菌の流れ
洗浄
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治療に使用した器具は、器具除染用洗浄器(GETINGE 1345)にて洗浄を行います。
滅菌パック
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洗浄後、乾燥させた器具を滅菌パックに入れ、滅菌作業の準備を行います。
滅菌
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滅菌パックした器具を、高圧蒸気滅菌装置(GETINGE HS22)にて滅菌します。
短時間に高度な滅菌を実現!インスツルメント用滅菌機器~DACユニバーサル~
DACユニバーサルは、タービン、コントラ、ハンドピース(治療用ドリル)といった複雑な形状の切削器具類を滅菌洗浄できるシステムです。精製水を用いて機械の内部・外部の洗浄を行うだけでなく、オイル注油、滅菌まで1台で行うことができます。上記の滅菌器に比べ、短時間で高度な滅菌処理ができる点がメリットです。
歯科用切削器具類の洗浄・注油・滅菌の流れ
セッティング
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治療に使用した切削器具類(タービン・ハンドピース・コントラアングルなど)を高圧蒸気滅菌装置(DACユニバーサル)にセットします。
洗浄・注油・滅菌
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洗浄・注油・滅菌までの工程が自動的に行われます。
さまざまな衛生管理の取り組み
当院では1度使った器具を必ず滅菌するだけでなく、治療ユニットや治療器具も衛生面に配慮したものを取りそろえ、衛生的な院内環境の構築に努めています。
消毒システムを備えた治療ユニット
治療する際におかけいただくチェアー(治療ユニット)は、高度な消毒システムを備えたKaVo社製のものを採用しました。KaVo社の治療ユニットでは、タービン水やうがい水に低濃度の過酸化水素水が用いられており、常に配管内を清潔に保つ「水消毒」の機能があります。過酸化水素水は、オキシドールの商品名でも知られる強力な消毒液です。
またこの治療ユニットは、休診日前に高濃度の過酸化水素水で漬け置き処理する「集中水消毒システム」も持ち合わせています。平常運転時の「水消毒」と休診時の「集中水消毒」という二重の消毒で雑菌の繁殖を徹底的に予防するため、ユニット内の配管やチューブは常に衛生的です。
豊富な器具
滅菌作業は、少なくとも10分から数十分はかかります。器具の数を十分に用意していないと、次々と行う診療に器具の滅菌が追いつかなくなってしまいます。当院では器具の数を豊富に用意し、余裕を持って滅菌を行いながら、安定的な診療を行えるよう準備しています。